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| 密教では、さまざまな儀式や修行に用いる武器や道具を、人間を法に導く器具すなわち「法具」と呼び、普段の生活で使用される「道具」とは厳密に区別されています。 曼荼羅も「法具」の一種です。その他代表的な「法具」に金剛杵(ヴァジュラ)があり、あらゆる煩悩を打ち破る堅固不壊の心を表示する ものです。元来は古代インドの武器だったものが「法具」に転じました。 両端が五股のものを五鈷杵、三股のものを三鈷杵、一つの突起のものを独鈷杵といいます。 皆様も、川崎大師や成田山などの真言宗、天台宗の寺院で僧侶が説法の時などに必ず、手元に置いてあるのをご覧になった事があるのではないでしょうか? |
密教法具(五鈷杵) |
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| 密教法具(三鈷杵) | |
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| 密教法具(独鈷杵) | |
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| 密教の宇宙観の象徴的なものに須弥山(しゅみせん)という山があります。 それによれば世界は風輪、水輪、金輪というとほうもない大きさの円盤が重なった上に須弥山という山が立っていて、山頂に帝釈天を始めとする三十三の仏尊が住んでいるといわれています。 その高さは180万キロメートルあり、 そのはるか上空には何に渡って如来や菩薩の住む「天界」があります。 人間界は須弥山の裾のにある「閻浮堤」という島の一つにあり、その地下には「八大地獄」が待ち受けています。 この密教的宇宙観の象徴である「須弥山」が100億集まっ1枚の蓮華葉となり、1000枚の蓮華葉からなる蓮華台に毘盧遮那仏(大日如来)が座しているという、人智を超えたスケールの世界なのです。 その須弥山の中腹で、帝釈天の部下として、須弥山の東西南北4つの門を守ると言われているのが「四天王」です。 |
| ●多聞天(毘沙門天)ベイ | 古来より4強を意味する言葉でもあり威厳ある武人の姿である四天王は、金剛杵(ヴァジュラ)を手に持ち、邪鬼(天邪鬼)を踏みつけたその姿は、すべての邪悪な者を打ち負かすと言われています。 日本でも古来より各地で「四天王像」が作られ、如来や菩薩を守る守護神として崇められてきました。東大寺戒壇院や法隆寺金堂の四天王像は、現存する最古の作例として有名です。 |
| 北倶盧洲(ほっくるしゅう)を守る。 | |
| ●持国点 ヂリ | |
| 東勝身洲(とうしょうしんしゅう)を守る。 | |
| ●増長天 ビ | |
| 南贍部洲(なんせんぶしゅう)を守る。 | |
| ●広目天 ビー | |
| 西牛貨洲(せいごかしゅう) を守る。 |
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| 密教修行における荒行のひとつ「回峰行」という修行があります。「回峰行」とは毎日休むことなく比叡山の峰をめぐり歩く修行です。 午前2時、白装束に身を包み、腰には降魔の剣を付けて、漆黒の闇に閉ざされた比叡山に点在する堂、木、水など、あらゆるものに一人で礼拝してまわります。 その荒行を700日目の堂入り成し遂げた行者を「阿闍梨」、千日を満行した行者は「大阿闍梨」と呼ばれます。 鬼人のごとく山中を飛ぶように歩くという千日回峰行は荒行中の荒行であり、戦後、この荒行を満行した僧はわずか七人しかおりません。 千日回峰行は7年間かけて行われ、最後の100日は75日をもって満行となり、残りの25日は一生かけての行となります。 「堂入り」とは9日間、食と水を断ち、眠らず、横にもならず、ただひたすら真言を唱え、不動明王と同体になろうとする修行です。 現在、藤波行者がこの千日回峰行に挑んでおり、2003年には達成の予定です。 |
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